去る2017年3月20日、Boundaryは最終回を迎えました。
様々な場所で様々な形で様々な方から影響を受けた結果このような大団円となりました。
プレイヤーの皆様にはいくつかご迷惑もおかけしましたが、最後までお付き合いいただき心より感謝いたします。

Boundaryの前身は2012年、2013年とTwitter上で限定配布していた「元旦パッケージ」で、
それを2013年内から始めることで大型化しようという狙いで、
限定配布ではない「通常の」パッケージ企画を始めました。

某本家踏みゲーやステマニ界隈、その他商業音ゲーの情勢なども反映して、
最初考えていた「単発で終了するパッケージ」ではなく、
「アップデート方式で曲を追加していくパッケージ」に変化はしましたが、
2013年11月1日がBoundaryの記念すべき第1回配信となりました。

サントラコメントで振り返った分と重複する話にはなりますが、
この頃実社会の身内では某リズムホッケーが大ブームになっており、
その更新頻度がうらやましく赤Boundaryでは「隔週更新」などという無茶を公約に掲げてしまっていました
私自身が曲作りにも譜面作りにも不慣れだったのもあって、
パッケージとしての出来に深刻な影響があったのは言うまでもありません。

その後、某本家で結局実装されなかったネタを拾って、
イメージカラーを一新した橙Boundaryがスタートします。

毎月〜隔月更新まで更新間隔を広げることで十分な製作期間が得られ、
また多少は製作に慣れてきたというのもありまして、
多少は出来を保証できるようになったのではないかという自負があります。
(あるいは思い入れのある曲や譜面が偶然ここに集中しているだけかもしれません)

しいてこの頃にやめとけばよかったことを挙げるならば、
公称を黄Boundaryではなく橙Boundaryにしてしまったことでしょうか。
過去分のページに戻ってファイル名を見てもらうと分かると思いますが、
無意識に黄色扱いしています。それはもういろんな面で。

実社会の話を絡めますと、
上記2色は学部生時代に作業したものですが、
緑Boundaryは大半が院生時代に作業したものとなります。

それがまずかった、というのは終わってしまったから言えることのような気もします。平日に曲を作って譜面を作ってなんてことは到底不可能で、
隔月更新すらまともにできなくなり不定期更新になってしまいました。
正直橙で終わらせてた方がいろいろ綺麗だったんじゃないかな、と後悔
期間的にも、前の2色がほぼ1年でまとまっているのに対して、
緑Boundaryは全解禁まで含めると2年半くらいかかる予定になってしまいました

ただ、この頃になるとネットでも実社会でもいくらか助力が得られるようになっていたので、時間こそかかれどパッケージ内の要素でかなり大冒険ができるようになってたのではないかなと思います。

以上、Boundaryに軸を絞ってざっと3(〜4)年間を振り返ったのですが、ステマニ界隈もその間に様変わりしてしまいました。
色々とありますがやはり一番に、D3MIXがD3NEXとして復活し、改めて終了したのは、モノとしてももちろん気持ち的に強く影響を受けました。

また、過去のパッケージがどんどん404になっており、評価の高いパッケージが入手できなくなってきたことから、
新規プレイヤーがどこから手を付ければよいのかわからなくなってきているという問題も生じてきました。

誤解を恐れず言えば、界隈全体の人数も増えないまま減りつづけていると感じています。それこそ「作り手=プレイヤー」がほぼ成り立つのではないかと思うくらいに

そんなネガティブなことを考えつつも、Boundaryは予定してたぶんのネタを吐き出してしまったので終わります。
全解禁の更新こそ残っていますが、「Boundary」に続きの予定はありません。

けれど、もし次の世代がいるとしても、あえてバトンは渡しません。

よくよく考えれば、私自身も界隈内でパスに失敗して地面に落ちたバトンを拾って走ってきたようなものですし、
予兆もなしに突然始まる刺激的なパッケージがいっぱいあるほうが面白いのでは、と個人的に思っています。
もちろん「昔からの伝統」というものの必要性も理解はしていますが、それはバトンを持っている我々老人がやるべきことだと思っています。

最後に改めて、Boundaryをプレイしていただきありがとうございました。
実社会の兼ね合いもあり少し休止はしますし、以前告知した「Boundary II」も製作開始すら未定ですが、
Boundaryではどうしてもできなかったネタがいくつか残っているので、近いうちにまた何かしでかすつもりです。
その時はまたよろしくお願いします。

2017年3月28日
ナイラー / アルミビジョン