M3-2025秋 入手物感想

これはなに?

このページは、2025/10/26のM3-2025春に参加して、後に各種SNSで入手した物の感想を書いていたのを、
体裁だけこのページ用にまとめて再掲したものです。
以下のセクションから文体が大きく変わりますが、文章そのものは元の感想文の最終バージョン(2024/11/17)から手を加えていません
下記で繰り返す通り推敲不十分なところは多いですが、あらかじめご容赦ください。
また、文責はナイラーにありますが、これはサークル「アルミビジョン」の人間としてではなく、一リスナーとしての率直な感想を書いたものです
少なくとも自らの利益のため他者を貶める目的で書いたのではないということ、ご理解頂いた上でご覧ください。

序文

(※2025/10/31修正 : 応募サークル数のソースを誤読してるとの指摘があり正しいソースも公式に公開されていなかったので表現を変更。)

この文章群は、私ナイラーが2025/10/26の秋M3で入手した楽曲/作品の感想を殴り書きしたものである。
当然ながら私の主観や忖度が多分に入っていることを念頭にお読みいただきたい。
あわせて、文章の書き方の都合文中に出てくる人物や団体の名前には敬称はつけていない。
また他作業の合間に書き進めているものなので、文体統一や推敲など不十分になることが予想される。読む前にあらかじめこれらをご了承いただきたく思う。

前回のM3に引き続き、今回も入手物を聴いた感想を書いていこうと思う。

通例だとこのイベントレポートはそのイベント終了後の、当日か翌日から書き始めているのだが、
今回はほぼ1か月前、2025/9/29の時点でこの序文を書き始めている。
イベント前から記録しておくべきことがあまりにも多い。

今回の当落発表の日の、XのTLの阿鼻叫喚っぷりは未だに覚えている。
これまで(少なくとも私が初めて一般参加した2017年秋以来)M3では書類不備を除けばサークル落選というものはなく、
それゆえに今回落選サークルが多発したということが驚きであった。
実際筆者のいる界隈の範囲でも、サークル応募者5サークルに1サークルは落選しているような状況で、
リリース予定が決まっていたのに落選した人たちが委託先を探して奔走していたのを覚えている。

配置についてもかなり傾向が変わり始めた。
所謂「壁配置」というのは、M3でも過去回においては他の同人イベント同様に、
「人気のコンテンツ」「委託書店での売り上げが高い」「何等かの入賞実績がある」などといった、イベント運営に高評価されたサークルが配置されていた。
だが何回か前に2展の音ゲーコンポーザーの壁が島中に移動したのを皮切りに、壁配置は上記に限らなくなり、
初参加・初作曲のサークルが壁に配置されたり、逆に超大物が島中に単独で配置されたりするようなことが見られだした。
(自慢のようで忍びないが、私も今回誕生席配置未経験にもかかわらず壁配置となっていて、知った当初は非常にたじろいだ)
どうも近年「電源を必要とするサークル」や「サークルブースから配信を行うサークル」が増えているようで
(例えば春M3ではデジタルサイネージを利用してVTuberが「現地参加」している例を散見した)、
壁配置は上記のようなサークル、およびそれらが隣に来ても気にしないサークルを配置するための場所に変わりつつあると考察している。

また、一般参加勢の参加に必要なイベントカタログも、販売開始からかなりハイペースで売れたということを草の根で聞いており、
今回M3というイベントの規模が急速に拡大している。キャパオーバーなほどに。

実際、当日開会後まもなく、私は人酔いを起こしてしまい、急遽売り子を依頼した人物にブースを任せて休んでいたのだが、
そういうことが起きてしまうほどに今回人の多さによる「文字通りの意味での熱気」があったと感じた。
人の波はずっと密度が変わらずある状態で、未就学児の入場解禁もほぼラスト30分と過去回と比較してもかなり遅くなっていた。これらのことからも、(実際の数値はそのうち運営側から発表があるとは思うが)今回かなり動員が増えていると確信している。
またその影響で今回(通例では13:30ごろだったと記憶している)「動員が落ち着いた後の未就学児入場」が14:50ごろまでずれこんでしまっていたり、
10:30の開会とともに第一展示場ど真ん中に形成された列(なんの列だったかまでは把握できなかった)が14:00まで続いていたり、その影響で移動に困難が生じていたりと、
動員の多さそれ自体による問題は今回ある程度見えてきてしまっている。
前回感想戦の時に「大手サークルはあきらめて通販や書店委託で手に入れる選択肢を考えたほうがいいかもしれない」と書いていたが、
今回実際「自分の休憩持ち時間中に並んでも応対までたどり着けない」と数サークル購入をあきらめる判断をした。

なんにせよ、M3はそのありようを問われる大きな転換期に差し掛かっている、というのが私の認識だ。
次回は引き続き東京流通センターでの開催とすでにアナウンスされているが、その後はスタッフ・会場含め拡大方向に動くか?それとも現状維持で続けるのか?
我々参加者もどう立ち回っていくか、考えていく時期に入ったのかもしれない。

凡例

以下、各作品は次のような凡例で記号を付けている。
 通常の作品
 筆者とこのM3以前に明確な接点がある人の作品
 筆者が参加している作品

各作品の感想

◎10/26以前に聴いたもの

◇Pixeldreamer - OTOSKICK BANG!
(参加曲 : Tr.07 ナイラー - POPNESSIZEDWORLD)
「おとすきー」というMisskeyインスタンス内のTLの流れから生まれた、参加者の思い思いのハードコアを作ろうというコンピレーションアルバム。
筆者は参加者特権で少し早めに聴けていた。
元からクラブミュージック~音ゲー寄りをメインに作っている方は少なかったというイメージだが、
それでもなんとなく方向性はまとまっているのがコンピとしての面白いところだと思っている。
通しで聴くとなんとなくTr.05が一番好き。なぜかが上手く言語化はできないが。

◎10/28聴取分

□MiYAjY - Soul of Eternity
今回紆余曲折あってMiYAjYは筆者サークルのスペースを間借りして作品頒布を行うことになったのだが、それで頒布していた新譜。
ブース対応の手が空いている間に伺った感じだと、しばらくHYPERTRANCEから離れていた間にHYPERTRANCEというジャンル自体が様変わりしてしまい、
若干「熱が冷めた」状態ではあったが、その状態で周りからはHYPERTRANCE(というかY2K系ジャンル)を求められる二律背反に挑んだ作品とのこと。
実際作品を通して特有のミニマルフレーズ文脈は残っているが、味付けとして氏がもともとやっていたエナジェティック系に大きく振り切ったり、
逆にもっとディープなY2K系のHardwaveに肉薄したブレイクがあったりと、
音作りと感情の双方でその板挟みを感じられた作品だった。

○ユメガタリ - ユメのロースタリー
ブルーアーカイブでおなじみミツキヨの、喫茶店「トロイメ」にまつわる物語をベースにした連作の一つ。
この連作は数年単位で止まっていたのだが、今回当時と全く変わらないかわいい世界が広がっていてうれしい限りだ。
基本的には「主張するカフェサウンド」という趣で、ループしていても全く聴き疲れしないのに、
展開がないというわけでもなく、そのあたりの絶妙に突き詰めたバランスがこの作品の良さなのだと思う。

○ZPPTRAX - NAOKI MUSIC REINCARNATION
Dance Dance RevolutionやCROSS×BEATSなどの音楽ゲームでサウンドディレクターを歴任したNAOKIが、
キャリアで初めて自らの名義で出したCD。
アルバム、というよりはiwate EVOLVEDのdeltaBeatsのサウンドトラックに近い性格で、
主に上記サウンドトラック以降のStepManiaXおよびMASH:VP!Re:VISIONの収録曲を集めている。
あくまで今回のM3でリリースしたフルアルバムの前哨戦、とのことで、これで各名義の音を覚えておいてくださいよ、ということだろうか。
それはそれとしてTr.10は曲自体もさることながらこの位置に置いている演出自体が白眉。

○フーリンキャットマーク - PARADE
近年ライブアクトを増やしてきたフーリンキャットマークが今回M3のちょっとだけ前の例大祭でリリースした譜で、
過去の東方アレンジを5曲再録したもの。
……とだけ書くと味気ないが、今回は先述したライブのサポートからの縁か、
東方アレンジ関係のポップバンドが大所帯で集まってアレンジ・演奏した豪華なトラックになっている。
実際のライブ音源というわけではないがライブアルバムというか。
これだけの人員を集めると量的にも質的にも5曲ってむしろ頑張りすぎてるくらいなのだが、
こう実現してしまうともっともっと同系統のアレンジが欲しくなってしまう。パラレルノスタルジーのライブアレンジとかダメですかマークさん。

○Full Metal Blanket - Portfolio 10
渋めのテクノを作り続けているFull Metal Blanketの主力CD、Portfolioシリーズもついに10作目。
磨きはかかるが決して芯はぶれない、骨太なテクノ6曲を収録している。
長年テクノをやってるテクノが上手い人たちは総じて「引き算」が上手だなと感じることが多いが、
この人たちは場合により「足し算」も躊躇なく使えるのが強いなあと思った。

○enigmatic blue - Theropoda
完全初見で買ったサークルのうちの1つ。
青い幾何学図形のジャケットが印象で買ったのだが、そのジャケットの図形のいびつさが示唆しているのか、
全曲歪み強めのギターインストだった。
しかし「だから聴きづらい」というわけでは決してなく、どことなく和製フュージョンを思わせる都会感と、
複雑で技巧的なプログレメタルが1曲どころか同じ瞬間に同居しているような、
奇妙な安心感があった。

○地獄のべくちゃん - 地獄変
地獄のべくちゃんのミニアルバム。前作がアイドル系の音遣いを前面に押し出したシングルだったので今回も同系統なのかと思ったが、
ガラっと毒づいた感じに方向転換してきた。
(例を出して語るのはあまり良くない仕草だが、)10年代後半のwowakaの影響が薄くなって低速化・ダーク化傾向を見せたボカロ曲に近い雰囲気を感じたし、
実際このミニアルバムの大半の曲で異様にこだわったスラップベースのフレーズが聴こえてきた。
製作陣の「これが好き」を叩きつけ続ける作品はとてもいいと思う。

◎10/29聴取分

○Pitohui Records - Kid Rid Midnight
トイトロニカ職人集団Pitohui Recordsの新作。
「夜」のテーマは過去に「Madoromi 3:00 am」という作品でもやっているのだが、
あちらは夜明けに近い夜を扱っているのに対し、こちらは0:00ごろ、まさに真夜中のイメージ。
ではあるが、どちらかというと全曲が音的に何か模索中なのかなという印象を受けていて、
かなりハウスに接近した音使いであったり、部分的ながら歌声合成導入してみたり、
何か新しい手法を見出そうとしてるように感じた。それこそ彼らにとって「真夜中を往く」ようなことなのだろうか。

○Asthenosphere Records - ARIS EP
(※正確にはARISの"R"は二重に重なっている)
完全初見で買ったサークルのうちの1つ。
回遊中に「しばらくトランス系のサークルの新規開拓をしていなかったな」と思い、ちょうどこのサークルのブースがあったので購入した。
収録曲全部がアップリフティング系のトランスで、近頃だとアップリフティング1本というのはなかなか珍しい気がする。
出音はしっかりアップリフティングだが、展開の作り方にゼロ年代の同人プロッグトランスの匂いも少しして、
ああこの作者さんは筆者と似た感性なのだなあ、と内心ニヤけながら聴いていた。

○桃花音 - モモイロエイド
ボーカリストみちとせの2ndアルバム。
かなりJ-POPに寄った印象のこの作品は、帯などにあるように「寄り添うこと」がテーマで、
やわらかい雰囲気こそあれど決して手は差し伸べはしない。
筆者が若かったころのメジャーな邦楽だと押しつけがましく聴き手を救おうとする曲が確かに多かったが、
そういう手垢のついた「音楽の力」を否定しつつも居場所は提示するというスタイルは新鮮に聴こえた。

○Hello1103 - Billion Balances
完全初見で買ったサークルのうちの1つ。
この作品は今期買った中でも特に装丁が印象的で、パッと見は単色のカラーバーが10本あるように見えるが、
開封していくと実際にはひとつながりのグラデーションペーパーになっている、というギミックが組まれていた。
この装丁をベースにアルバムが作られており、実際のところこの作品は長大な1曲なのだが、
曲間ギャップ(と多分多少のカット編集)によって13曲あるように「聴こえている」。
これが何を意味するのか、それは人それぞれだろう。

◎10/30聴取分

○眼体学会 - SEKIDO EP
前々回くらいのM3で筆者の隣だったBMS作家、空読無 白眼の別名義「DJ Eye」の作品。
基本的に氏の5鍵ビートマニアを想起させるアングラ感はそのままだが、
この名義では本名義の前衛音楽感は少し抑え目に、変わってトライバルな要素を強く押し出している。
とにかくけたたましいパーカッションのリズムで盛り上げていくスタイルで、抜き差しによる展開構築も上手く、
良質なテクノとなっている。

○中川拓真 - サンセットトレイン
完全初見で買ったサークルの一つ。
M3では今どき珍しい、アコギ一本ですべてを奏でた作品。
筆者は基本打ち込みスタイルなのもあって、作るのも聴くのもどうしてもゴリゴリと打ち込んだ音数多めの曲になりがちだが、
こうやってシンプルに音色とメロディの良さだけで聴かせてくる曲もたまにはいいものだと思った。
CDには作者のライナーノートが付属していて、「可能な限り手作りしていく」決意を感じられた。

□電力発幻所 - DAY OF ONE
インターネット上では結構お世話になっているしそれなりにブース訪問してたのに地味に今回初遭遇だったXibaのサークル。
まあ筆者も含めてサークル主の回遊時間って昼ちょうどがちだし、そういうすれ違いはあるある話だ。
この作品は2022年の旧譜で、「BPM100縛り」という条件で作曲された楽曲が集められたコンピレーションアルバムだ。
比較的遅めのBPM縛りということで、普段M3ではなかなか聴けないようなジャンルの楽曲が集まっており、
そういう低速ジャンルを掘る足がかりとしてお勧めだ。

○Lilacium - Spinal fluid
事前にXのハッシュタグサーチで流れてきていいなと思った作品。
ブースの掲示物では「低速のテクノ」とのことだが、ハードウェーブやダンジョンシンセのような、薄暗い印象を受ける音使いの曲だった。
かといって音像はぼやけているわけではなく、そのはっきりとしたシンセサウンドで不安を掻き立てるメロディーが鳴り響くのが、また独特の風合いを与えている。

◎10/31聴取分

◇OX-project - Limit Breaker <∧DVENT> XXII Tri-Allurcante
(筆者参加作品 : Disc01Tr.13 SS Sequence United - Thuaha's Remnant)
M3の風物詩、会場焼きコンピがまた帰ってきた!
22作目の今作はその数字に引っかけて同枚数あるアルカナがテーマで、
合わせて同じくアルカナをテーマとした同サークルの過去作「Break:Beats Tri-Allurcante」もモチーフとして含んでいる。
近年は参加者の全体的なスキルアップに伴ってこのコンピのクオリティも上がってきているが、
それはそれとして「とりあえずM3に1曲投げられる場」は貴重だし、全曲視聴放送でのサークル主宰による感想戦はさらに貴重なので、
新規の方も気負わずに参加してほしいと思った。

◎11/1聴取分

○フーリンキャットマーク - CiRCLE
事前に作者のXでも告知されていたが、前作「LIQUID」と対の関係を意識した作品で、
科学女子の前作に対して魔法少女をテーマとしている。
以前に「魔女、時々秋渋系。」という作品もあったのだが、それと比較すると、やや歌詞の主人公が若者?な気がしなくもない。
対という表現こそ使ったが、前作のもう一つのテーマである「液体」は今作でも少し引き継がれているようで、
耳を凝らしたり若干こじつけ気味にはなってしまうが、セットで聴けばサウンドメイク面では複数共通点を見出せるかもしれない。

○蝶々結び×DOG THEATER - EverAfter -ハッピーエンドの作り方-
完全初見で買ったサークルの一つ。
元々は所謂「物語音楽」を作っているらしいのだが、今作はイラストを先に製作してそれに合わせて曲を作るという製作方法だったらしく、
実際ジャケットが非常に目が止まって買ってしまった。
各曲の元となった5枚には特に物語的なつながりはなさそうだが、全体的なテイストは共通させつつも、
細かなアレンジでそれぞれのイラストに合わせ込んでいく作曲者の腕が光っていた。
またこの手の物語音楽では珍しく男性ボーカルの曲がいくつか収録されていて珍しいなと思った。

◇StrangeJewelShop - ゲンカイボッチ3~Recollections~
(筆者参加作品 : Tr.15 niler underground - URGING)
ZeroAmethystのサークルStrangeJewelShopによる、比較的時間余裕長めの「とりあえず1曲投げられる場」。
リアル事情のため今回で一時休止とXで書いてたような気がした(※TLに流れた記憶があるだけで投稿時点で確認はしてない)、せっかくだから筆者も参加することにした。
会場焼きコンピや昨年まで存在したRapid Music Writingシリーズとも大分性格が違う印象で、当然ながら常連参加者の顔ぶれが全然違うのと、
発表~締め切りが比較的長いので結構のびのびと作りたい曲を作っているように感じた。

□ねこぜなおとこ - オリパ
装丁の鬼才、ねこぜなおとこがまたとんでもないアイデア勝負をしてきた!
カードショップの「オリパ」(中古市場レートを踏まえたシングルカード商品を複数枚パッケージしたもの)を同人CDで再現したもの。
過去作のCD2枚+過去作詰め合わせDLカード1枚、および今回新規で作られたベスト盤1枚、それぞれがランダムで封入されている。(筆者の個体は架空のくしゃみをする人/シンシアリーシンパシー/サンプラー2020だった。過去作については省略する。)
新規ベストは3種類あるうち、ヘビーなリスナーの紅炎が選曲したものが当たった。筆者の知っているねこぜなおとこと比べて、
このベストでの選曲はよりボカロPらしい曲が詰まっていて、「昔から知ってるからこその視点」って誰にでもあるのだなあと思った。

○よしな家 - 虹色アトリウム
ボーカリストはらもりよしなのアルバム。
氏はコーラスワークをやるというよりはソロで歌う方が得意な太く力強い声をしていて、
90年代J-POPであったりメタルであったりと、とにかくバンドの真ん中で歌う!!!系の曲がメインに収録されている。
曲を書いた作家陣も明らかに氏の持ち味を理解した上で書きおろしていて、
「持ち味が完璧に理解できている」って強いなあと思った。

○ダシマキレコード - 東方 with SCHRANZ 12
オリジナル・東方アレンジともに独特かつ質の高いシュランツを量産していて、シュランツの界隈では世界的に知られているTKG。
その東方アレンジ側の新作アルバム。バイオハザードっぽくナンバリングを潜ませたジャケットがおしゃれ。(氏はホラーゲームフリークでもある)
全体的に東方原曲ありきなのでそちらの尺もあってアレンジもコンパクトに収まっているが、
その分通常のシュランツなら長さを取ってやる展開を短縮して突っ込んであり、しかもそれは曲を破綻させてはいない。
根本的にリズムと空間への理解度の高さがうかがえた、30分ちょっととは思えない満足できる一作だった。

◎11/2聴取分

○el ma Riu - el ma Riu Free Card.
近年VRChatでのライブアクトなどでバーチャルに露出を増やしているel ma Riu。
今期出す予定だった作品が諸般の事情で流れてしまい、急遽頒布されたのがこのDLカードである。
内容としてはゲーム向けの書き下ろし曲とVRChatライブの縁で生まれたコラボ曲、それと過去曲再録。
どれも近年の氏の単独作品とは違う味がする曲で、そういった別側面が知りたい方向けか。
たぶん今回(+冬コミ)くらいで入手困難になるので、その後にこれの存在を知った人向けには(少し古い作品故在庫があるかわからないが)旧譜の「なないろのはね」をおすすめしておく。

○ZPPTRAX - Fragments // Past I -Eternity
10/28分のNAOKI MUSIC REINCARNATIONで記載していた「本番のアルバム」。
こちらはセブンスコードの運営終了後以降の提供曲のリワーク+一部新曲(たぶんそれもそのうちMASH VP!かSMXで出るんだろうなあ)で構成されている。
NEXT FRONTIERに対するTRUE RISEとか403 Forbiddenに対する403 TOKYO2021とか、氏のリワーク作品は人と曲によって評価が真っ二つに分かれがちで、
筆者もこの作品だとTr.01,04,10は今回バージョンのほうが好きだがTr.07,08は元バージョンのほうが好みかな、という感想になった。

○ROBOTPRINS - FRIEND FORCE 2
チップチューン勢の人たちが「ヒーロー」と讃えて呼ぶROBOTPRINS。名前こそ憶えていたがなぜそういわれているのかわからずノータッチだったが、
今回たまたまサークル参加していたので試しに1作品買ってみた。そして氏のヒーローっぷりを知ることになる。
恐ろしく豪華なコライト陣を迎えて製作された、GB系のチップチューン~デジタルフュージョン(使用楽器をDTM方面に拡張したチップチューンのサブジャンル)アルバムで、
ジャジーでベースラインが豊か、かつ極めて強いサウンドが展開されている。また時には氏本人のギター演奏もうなりを上げて楽曲を彩っている。
「「「今すぐピコピコしたいときは奴の名前を呼べ!奴の名は……!」」」

◇月面終末観測所 - Parallel Universe
(参加作品 : Disc1Tr.06 RMS - Connected Universe)
昨年1月の北陸での地震災害を受けて月面終末観測所が継続開催しているチャリティコンピの第3弾。
これまで2作は北陸新幹線の車種名を捩ったアルバムタイトルだったが、今回は当該サークルで同時に出た本編との関連性がありそうなタイトルになっている。
(まあ後「あさま」「つるぎ」しかないし、その2つを今筆者の脳内で捩ったらチャリティコンピのタイトルにしてはネガティブなワードしか出てこなかったので、たぶんあえて避けたのだろう)
DLカード形式の作品ではあるが便宜上ディスク分けがされており、Disc1がトランス、Disc2がピアノソロ、Disc3が特定の原曲をアレンジした曲、Disc4と5がその他なんでもといった具合だ。
復興チャリティの意味こそあるが基本的に超大規模コンピであるので、とりあえず上記のどれかに興味があれば買ってそこから聴き始めるといいだろう。

◎11/3聴取分

○S2TB Recordings - Candy Rave Land vol.1
beatmaniaIIDXなどの音楽ゲームで長年活躍してきたkors kが、その作品の1つ「smooooch・∀・」でつけられたジャンル名「Candy Rave」を改めて定義する形で製作した作品。
過去の関連作のリワーク+ロング版、それとリミックスで構成されている。
これを聴いた感じだと、今の氏としては、(クラブミュージックとしての)Speed Raveにキュートなメロディ・音色を足した感じのものをそう定義しているのかなと考えた。
ただしここでいう「キュート」はジャンルとしてのKawaii系やFuture系を意味しない。バブルガムダンスとかそっちのイメージか。
余談寄りにはなるが、ついにSigSigがCandy Rave扱いになったことに、それなりに音楽ゲームで育ってきた筆者としては感じるものがあった。

○FLOATING SYNC - ODYSSEY
「非4つ打ちテクノ」を標榜して作り続けているFLOATING SYNCの新作。しばらく氏の作品を購入していなかったのだが、
諸事情で最近筆者の中でシンプルなテクノサウンドが再燃しているので購入して拝聴することとした。
長年4つ打ち以外のものを作っているだけあって、リズムループの組み立てが極めて良質で、
ヘタすれば他に音階のあるシンセを足さなくてもこのリズムループの音抜き差しだけで1曲として成立するのではないかと思うほどだ。
それはそれとしてアンビエンタルなパッドやソリッドなSEも小気味良く、総じてテクノとして欲しいものが詰まった1枚だった。

□華力発電所 - OMELAS CONSTANT
プライベートな事情でしばらく音楽活動を休止していたliquid1224が、復帰作第一弾として自身の1stソロアルバム「オメラス」をリメイクした作品。
すでに入手困難という判断からかリメイク前のバージョンと2枚組の形で頒布された。(リメイク前については感想省略)
氏は別名義を含めて「平沢進のグリッド」を用いて作編曲することで知られているが、休止前のアルバム「幽電体」にて、
当時の平沢進の音楽、思想、それに言動について、氏が明確に言葉として表したこと自体はないが、アルバム1枚まるごと使って異論―――あるいは怒りを提示していた。
そういった前提を知っていたので全曲リアレンジと聞いた時は「グリッド」を捨て去るのか?と思いもしたが、実際には奇しくもM3数日後に新作を発売した平沢進本人以上にがっちりと強固な「平沢進のグリッド」を使った、ディストピアSFソングの決定版だった。

□Fenrir Records - 群青アルタイル
近年のFenrir Recordsがやっている「架空のゲームのサントラ」のシリーズ、今回は架空のギャルゲー。ある夏の日に故郷に戻った主人公とかつての友人との恋愛模様、といったあたりだろうか。
特設サイトですごくざっくりとしたあらすじは記載されているが、おおむね曲名で拾える内容とそこまで情報量は変わらない。
Tr.02、Tr.08、Tr.10のVGMっぽさの解像度が高いなと思った。「ループして使うべき」「メッセージ自動流しとシンクロさせてループさせずに流しきるべき」が明確に書き分けられているというか……

○miraaura - カルチェ・マキナ幻奏機構(下)
よく見ずに買ってしまったので聴くためにパッケージを開けるまでこれが続きものだということを知らなかった。うっかりしていた……
一応各曲のストーリーについてはインレイのQRコードから飛べるサイトで前作分も確認可能なのでこちらを先に買っても理解できないほどではない。
(下)とある通りストーリーの後半で、楽師がある機構を正常化するために行ったこと、その選択、そしてエピローグが語られる。
割と直球なネタバレではあるが、ストーリー含めてこれを聴き終わったあとだと、あえてこの後(上)を聴きに行ってもいいのでは?とも思った。

○DTXFiles.nmk - E-HardPop Nation 3
「音のデカいEDMがドロップで歌がなくなる事」へのアンチテーゼとしてnmkが提唱したジャンル「E-HardPop」のコンピレーション第3弾。
全体的に作曲陣がPsyStyleメインの人たちなので、基本的にキックやベースの作りがだいたいそれらからの流用になっている。(ベースのほうは若干ユーロっぽく小さめかつフィルター絞り気味に弄ってる?)
当然ながらデカいキックの上でボーカルがちゃんと聞こえるようにしようとすると相当繊細なミックスが必要になるので、
どの曲も安定してすべての音が聴き取れるという作家陣の技術を楽しむことができる。ちょっとDTMer側に寄りすぎた感想な気もするが。

○Confetto. - むーびんぐ!
かめりあとななひらのコラボアルバムもついに6作目。
思えば4作目くらいまでは年1くらいのペースで出ていたので5作目から結構間隔が空き始めた気がするのでとりあえず出てくれたことが嬉しい。
収録内容は割といつもの感じである。つまりカタい文語タイトルの和風なJロックがあるので、とても、うれしい。
個人的にはそれといつもの電波ソングもそうだが、Tr.04がかなり古いEPからの新録曲で、
その曲がかなり好きだったのでリニューアルされて聴けるというのがかなり「刺さる」要素だった。

□ハピコアだいすきクラブ - ハピコアだいすきクラブ
BMS~商業音ゲーで活躍している面々が集まって、ハッピーハードコアを作ったコンピアルバム。
特にSOUND VOLTEXが稼働開始したころの2012~3年に同人シーンでよくあったタイプが良く収録されており、
当時はあれでも情報過多に感じていたが、今聴くとむしろちょうどいい感じの情報量に感じる。
とはいえ、まったくあの頃のままの作り方をしているというわけではなく、部分的には近代的な音作りも差し込まれており、
そういう意味では新旧音ゲーハピコアの融合と見ることができるかもしれない。

□おいでませ、マンダーランド - ハイパーウルフVSドクターアレフド 初回限定特典付きディレクターズカットエディション
異様な文字数に圧倒されるが、要するに「ビデオスルーの映画(アルバトロス社の配給作品を想像してもらえばだいたいOK)を意識した楽曲」を集めたコンピアルバム。たぶんトールケースなのもそういう理由。
各トラックの音量がかなりばらけてる気がしたが、あの辺のB級映画って作曲家雇えずに既存のオーディオ素材そのまま使うことも多いし、その辺の解像度上げるための措置なのかなあと推測している。
が、このコンピの本編は一通り楽曲部分が終わった後に始まる無駄にクオリティの高いドラマパートだろう。
妙に熱の入った出演陣(※大体DTMerだがこのコンピの曲部分には半数くらい参加していない)やB級映画コンピという文言から想像するよりはきっちり練られた台本。
そしてフルで聴き終わった時に知ることになる。悪夢は巡り、そして終わらないということを。

□hexatropica. - かくり夜のうた
hexatropica.のメンバーYuhgaoとMoAIによるボカロ曲のEP。
かくり夜(幽世)とタイトルにある通り「離別」ないし「死別」がテーマのようで、使用音源の前半2曲が鳴花ミコト、後半2曲が鳴花ヒメなのもおそらくそれを意識した使い分けだと思われる。
全体的には和風でメランコリックな雰囲気漂うメロディのオケだが、その中で表題曲はむしろ和風要素の極めて薄いストレートなロックの音をしているのが面白いと思った。

◎11/4聴取分

◇OX-project - 明るい
(筆者参加作品: Disc1Tr.07 Neonliner vs Beam Standard - 光)
収録曲の曲名が「光」で統一されたコンピ。一切のブレを許さず読みが「ひかり」の「光」しか存在しない。
ケース裏面を見ると本当に「光」というタイトルだらけで、異様な圧を感じる。
しかし光とは自然ないし故意に加工しうるもので、26曲すべて光についてまったく違う視点からとらえて作曲されている。
赤いのか、青いのか。点光源か、レーザーか。そういう点を想像しながら聴くと、また違った捉え方ができると思う。

○HIPHOP JACK LIVE - PEACE MAKER
VRChatをベースに活動しているヒップホップクルー、HIPHOP JACK LIVEのEP。各メンバー個人の曲が1曲ずつと最後に全体曲が1曲収録されている。
序文でも書いた通り近年のM3で「バーチャルな存在」(ここではVRChat住民のみならず、何とは言わないがもう少し広い括り)の進出が散見されており、
その現象自体に興味があったので資料として購入した作品の1つ。
そもそも近年のM3で(ナードコア含む)ヒップホップをメインでやっている人たち自体が少ないということに目を瞑れば、
作品全体を通して意外にも普通の1サイファーという雰囲気があり、こと創作においてはバーチャル世界による時間距離の短縮はかなり強力な武器になると感じた。

◎11/5聴取分

□ねこぜなおとこ - レジ袋
そういえばオリパの本体について触れていなかったので。
レジ袋の形で頒布されたEPで、今期のM3ではその中にオリパが同梱されていた。
何を言っているかわからないと思うが、実際あのビニールのレジ袋である。楽曲DL用のQRコードが印刷された。「これで戦利品を持ち帰ってくださいね」との意図だが筆者のように毎イベント結構な作品数を買う人間だとちょっと心許ないかも。
楽曲についてはねこぜなおとこといえば的な、日常をそのまま書き下したような歌詞の曲。誰かに刺さることを考えずに書きたいから書いた内容に、他人の日記をこっそりみるような悪いワクワクを感じた。

○DTXFiles.nmk - E-HardPop Nation 4
11/3のE-HardPop Nation 3に引き続き、E-HardPopコンピの新作。今回はPsystyleだけでなくゴシックハードコアの匂いも漂う。
「デカいキックの上に乗っかるボーカル」感はさらに推し進められていて、とにかくハードなサウンドが敷き詰められた中にしっかりと強いボーカルが聴こえてくるのが、
やはりDTMer目線にはなってしまうがあこがれてしまうなあ、と思う。

□Ribbon×Cat×Box - Ribbon×Remix×Box!!
今回は個人サークルとして独立して参加したNekoriboが、作曲活動5周年を記念して開催したリミックスコンテストの入賞楽曲を収録したコンピレーションアルバム。
リミックス対象曲は比較的音ゲー寄りの楽曲が多いが、それをリミックスするリミキサー陣の個性が大爆発していて、
音ゲーというかハードコア系統に限らない、かなり多様なアレンジが楽しめる。
同一原曲で3曲収録されているTr.06/10/13をそれぞれ聴き比べるとわかりやすいのではなかろうか。

◎11/6聴取分

□CDM Records - LO-BIT SPEEDCORE VOL.017
KIZAN518による、ビットクラッシュの効いたスピードコア集。
昔の実機シンセを使っているわけではないし(少なくともKORG Gadgetで完結してるらしい)、オールドスクール寄りの曲の組み立て方というわけでもないのだが、
良い匙加減で解像度が落とされたハードサウンドは「我々が辿ってこなかった別の過去」を想起させる。

□GartH Aesthetics - Memoir: Transporters
以前アークナイツの二次創作として「架空の危機契約(※雑に言うと高難度コンテンツ)のBGMコンピレーション」という相当な変化球をリリースしたGartH Aestheticsだが、
今度は直球の作中BGMアレンジを投げてきた。(なお筆者はアークナイツ未履修のためあんまり何が何かちゃんと理解していないのをご容赦いただきたい)
クラブミュージックとしてのクオリティの高さはMasterpieceシリーズで折り紙付き、さらに原作ゲームに楽曲提供しているコンポーザーも何人か巻き込んでおり、
とにかくこのコンテンツへの「ガチさ」が感じ取れる。

□StrangeJewelBox - 秘奧
なんかスピードくじにあたったのでもらえてしまった、ZeroAmethystの1stアルバム。
あえて言えば「初期衝動」という感じで、とにかく今やりたいこと最優先で全部やったような曲たちが集まっている。
似たような時期の筆者はCDのリリースなんて考えなかったし、そのままCD出し続けられるという継続性自体、
かなりの強みだよなあと思った。実際今相当強いし。

◎11/8聴取分

□StrangeJewelBox - 世界の約束β
物々しいオーロラホログラムの包装に包まれたZeroAmethystの新作。
その見た目に違わず、歪んだ色合いの世界が音の形で表現されている。
11/6の初作品と比べると、やりたいことのテイストは全く変わらないまま、サウンドクオリティが格段に上がっていて、不気味さと音楽性の綱渡りを渡り切ることができている。
その上でトラック順の決め方もうまく、「歪み」「深み」が1枚で「綺麗に」表現されていた。

□月面終末観測所 - Pocket Universe
近頃スマホ音ゲーに進出したFullMoonの4thフルアルバム。
「Kuiperbelt」「BLUEMOON」と引き続いて、全体的に宇宙をテーマにした楽曲が収録されている。(間に「SO-M」があるがあれは色々特異点というか)
それら過去作と比べると宇宙は宇宙でも外宇宙領域のイメージが強い作品になっていて、ラストトラックが直球でそういう曲名なのもあるが、
いつも以上に解像度が高く広い音空間の感じがそういう果てのない宇宙を感じさせる。
瞑想、というよりはただそういう広大かつ恐ろしい空間であるということを叙事したような。

○S2TB Recordings - Circuit Surfer EP
kors kがコナミのAC音ゲー「SOUND VOLTEX」シリーズに提供した楽曲のリワーク+ロング化集。表題曲のみ当時本作品の新曲だが後に収録・実装された。
SOUND VOLTEXシリーズといえば「疾走感(2^n)×100%!!!」(nはナンバリングが入る)というキャッチコピー通り、コナミ音ゲーでも屈指の高BPM楽曲のイメージが強いシリーズだが、
高くて200BPM台の速度にもかかわらず(※現代音ゲーだとBPM200程度は中速扱いらしい、マジ?)、リズムとサウンドメイキングの妙技で十分に張り合える疾走感を保っているあたり、
さすがベテランコンポーザーだなと思った。

□Ribbon×Cat×Box - SOL ET LUNA
Nekoriboの3rdアルバム。観測範囲ではごくまれに見る「CD1枚の前後半で実質別アルバム化する作品」である。
(このテキスト毎回見てくれているような方なら「Endorfin. - LOST IDEA」とか「MaNDAR∀ - Bezel/CROWN」とか挙げれば通じるだろうか)
Tr.01~08はSOL Sideとしてポップさ高めの明るい楽曲が、Tr.09~16はLUNA Sideとして荘厳さ高めのシリアスな楽曲が収録されている。
ゲストリミックスも各Sideの終わりに入っているあたり、徹底して別作品として作り込んだ意図を感じる。
1作品の中でここまで両極端に振り切った曲作りができるあたり、氏は本当にポテンシャルのある音屋だなあと思った。

□GartH Aesthetics - Masterpiece 06
5年がかりでリリースされるシリーズ「Masterpiece」もついに折り返し地点を過ぎた。
コンセプト通りに尖って研ぎ澄まされている楽曲が収録されているのはいつもと変りなく、
今回はちょうど折り返しの局面で加入した新メンバーの楽曲も早速収録されており、
後2年4回、どのような「突端」で魅せてくれるのか、今から楽しみである。

◎11/9聴取分

○S2TB Recordings - kors k 25th Anniversary ULTIMATE BEST
このテキストにも何度も出てきている音ゲーコンポーザーkors kのキャリア25年を祝して、
氏がコナミのBEMANIシリーズに提供してきた楽曲をまるごと収録した大型アルバム。というかアーカイヴ。原則すべて音ゲー尺。
(泉陸奥彦がコナミ退職前に出した「Third」が近いタイプのアルバムか。また会場にはいなかったし頒布もされていなかったが同時にRyu☆もキャリア25周年なので同趣旨のベストを出していた)
収録曲は6時間/180曲超えで、通しで聴くにはちょっと気合がいるかもしれない。
特筆点として、特に1ケタ台のbeatmaniaⅡDXだとよくあったのだがゲーム内に流れない明らかにマスタリングの差だけでないアレンジ違いの曲がサントラ収録されることがあって、
今回の収録版ではそちらではなくゲーム版の音源使用にこだわっている。CS版のオートプレイに頼らなくても聴けるようになるのはうれしいところだ。

あとがき

いかがだっただろうか。
これらの入手物は私自身の趣味趣向・および衝動が多分に反映されたラインナップなので、特定のジャンルや界隈への偏りは多分にあると思われるが、
拙文が読者の皆様のこれからの同人音楽ディグの手助けとなれば筆者としては幸いである。

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